伸び悩んでるジュニアプレーヤー!視点を変えて現状から抜け出そう

今回はジュニア育成をしていて、

4種類くらいの子供のタイプがあるなと思ったのでシェアします。

なにか頑張っている、頑張りたいと思っている方は、

指導しているジュニア、ご自分のお子さん、自分はどのタイプか

考えてみてください。

 

目次

 

 はじめに

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 photo credit: motox810 LosAl Rugby vs Hawaiian Gardens via photopin (license)

 

ジュニア育成をしていて、感じることはみんな頑張っているということです。

しかし、同じテニスアカデミーでほぼほぼ同じ練習量であったとしても

上達に大きな個人差がでます。

 

どうにか自分を信頼して、選んでくれている子には

全員強くなって欲しいと思う中で、

その上達の差は

頑張っている子、頑張っていると思っている子か(実はがんばれていない)

だと思ったんです。

さらには、頑張っていない子、頑張っていないと思っている子(実はがんばれている)

も合わせて4タイプの子がいると思いました。

 

それぞれのタイプの子に対して僕が思う特徴や接し方

さらに困っていることについて順番にシェアしたいと思います。

 

タイプ別特徴

頑張っている子

このタイプが一番スムーズに上達するタイプだと思います。このタイプのいい部分は、実際の努力と意識しているの努力にギャップがないことです。

客観的に自分をみることは、大人なら多くの人が出来ると思いますが、子供には非常に難しいことだと思います。しかしそれが出来ている子にたまに遭遇します。

 

頑張り方が上手いというか、第三者がみても頑張っていると思われているタイプとも言えると思います。

努力していることを周りにも分かってもらえるため、競技をする中で協力者、指導者の目にも止まりやすいことは大きなアドバンテージになります。

 

このタイプの子はあんまり心配ないという印象です。

しっかりとコミュニケーションをとって、頑張る道筋を示してあげるだけで

上達していく印象です。

頑張っていると思っている子 (実はがんばれていない)

つぎに頑張っていると思っているだけのタイプ

このタイプはめちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか。

 

努力の仕方というのは視野が広がれば広がるほど

数え切れないほど思い浮かぶと思います。

 

でもその視野がどうしても子供は狭いです。

視野の広さは経験の数がものを言うので、

子供の世界は自分の家族、学校、習い事の世界しか知らない子の世界は

やっぱり狭いと思います。

一つの世界しか知らないと、自分が恵まれているのかどうか

頑張っているのかどうか分からないと思います。

 

比べることが良いとは言いませんが

客観的に、相対的に評価できることは重要です。

 

テニスのシャラポワ選手はチェルノブイリ原発事故で生活が一変しました。

苦しい状況の中で娘の才能に掛けて家族がサポートし

高額なアメリカのアカデミーでシャラポワ自身も努力し、

誰もが知るスポーツ選手になったという話もあります。

 

そんな環境にいる人と比べて、

日本の一般家庭の子が同じだけの努力が出来るかと言えば、

出来ると断言することは出来ないと思います。

 

僕はこの頑張っているつもりになってしまっている子に対して、

いろんな世界を知る機会を与えることを意識しています。

 

シャラポワの話などをしてみることもそうですが、

実際に国内、海外問わず遠征を経験したりすることで

その子の想像を超えた世界と触れ合えます。

 

それが自分の伸びしろを知るきっかけになるんじゃないかな

と思いながら接しています。

 

頑張っていない子

ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、頑張っていなくて、自分でもそれがわかっている子です。

テニスアカデミーでいうと、自分には頑張っても才能が無いから無理だと諦めているタイプの子とも言えると思います。

 

頑張っていないからこれはどうしようもないという結論ではなく、

僕は、このタイプの子にも最適な接し方で変化を与えられると思っています。

 

実際、僕も運動が苦手なところから、始めたテニスで指導者にまでなり

出来ないと思っていても出来ることはあるんだと実感した経験があります。

 

今度はこの経験を子供に感じてもらうサポートをしたいのです。

 

このタイプの子にいきなり海外遠征の話なんかしても何を言っているんだと思われます。

この場合、親御さんも自分の子供がそんな一握りになれると思っていない場合も多い印象です(親御さんの考え方は大きく影響する気がします)。

 

こんな状況で僕が意識するのは、小さな成功体験を与えるということです。

なにか1つでも、努力に対して想像していた以上の結果を出すことができれば、

意識の変化は大きなものになるんじゃないかと思います。

 

この成功体験のきっかけを与えて、コーチがすごいと思わせるのではなく

自分が練習して出来るようになったと思ってもらうことがポイントですよね。

これが難しいのですが

頑張っていないと思っている子 (実はがんばれている)

最後のタイプは実は頑張れているタイプです。

頑張れているなら良いんじゃないの?と思われる方もいると思いますが、

実際こう思ってしまっている子は中々達成感を感じれず、必要以上に苦しい感情で

練習していることがあると思います。

 

周りの期待に答えるためにという気持ちが大きすぎて

プロになるまで気持ちが続かずに燃え尽きてしまうことにならために

ケアしていくことが必要だと考えます。

 

このタイプの子には単純なことですが

努力した結果をしっかり褒めることだと思います。

褒めて、それがどれだけすごいことなのかをしっかりと伝えることが出来れば

自信を持ってもらえると思って心がけています。

 

まとめ

これは誰もが思っていることですが、

プロスポーツ選手として活躍できるのは全体の一握りです。

もちろん誰がその一握りになれるのかはやってみないと分かりません。

ということは、

プロになれそうな子、なれなさそうな子どちらにもチャンスはあると思うのです。

 

指導者側のことだけ考えれば、

何人か選手を育成するなかで、

ちょっとダメだなと思う選手には少し手を抜いて

強くなれそうな選手に目をつけてしっかり教えた方が効率が良いです。

 

 しかし、そんな態度をとって子供の人間性に与える影響は

決していいものではないと思います。

 

そんなわけでどんな子にでもしっかりと

責任持って接したいなと思う話でした。