なぜトレーニングが必要なのか

レーニングとはどういうものか、トレーニングは必要なものなのかについてSCコーチとして説明します。漠然とトレーニングが必要だと思っている方は多いですが、具体的になぜ必要なのか、なぜ練習をするだけではだめなのかを分かっている人は少ないと思ったので、当てはまると思った方は読んでみてください。

 

 トレーニングの効果

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上の図はパフォーマンスピラミッドと言われています。

水色は土台としての十分な体の柔軟性・可動性があることや、バランスのいい使い方を表します。

次に黄色の部分が体を最大限に活かすためのジャンプ力やダッシュ力を表すパフォーマンス

そしてその上に競技特有のサーブ力やショット力、コート上のフットワークが乗っています。

このピラミッドのバランスを保って1つ1つを大きくすることが絶対的な競技力に繋がります。

バランスが崩れると、怪我が多くなったりすることが容易に想像出来ますよね。

 

 テニスの試合で結果を残すための、方法として真っ先に思いつくことは競技の練習をすることですが、今説明したようなフィジカル要素はコートでの練習より計画されたトレーニングを行った方が、怪我のリスクを減らしながら短時間で狙った目的を達成できます。これはスポーツ科学の研究の成果によって示されているので、プロのスポーツ選手はトレーニングを行うのです。

また学校があって夕方しか練習、トレーニングに時間を当てられない学生選手はむしろプロよりも効率良い練習、トレーニングが必要です。

 

レーニングする=強くなるではない

 パフォーマンスや体の強さを高めることが必要で、その目的を達成する為にトレーニングをすることがよい選択になることを説明しましたが、トレーニングでそれらを獲得したからと言って即競技力につながることはほぼありません。

 

あくまでもトレーニングはその選手のポテンシャル、土台を大きくすることでしか無いからです。さらにテニスという競技は上記のパフォーマンスに加えて、状況に応じてそれらを使い分ける判断能力、相手との駆け引きする能力も必要とされます。それらの部分を鍛えるにはトレーニングより練習をしたり、試合経験を積むことの方が重要でしょう。

 

レーニングをしないで競技力を高めようとすることは、同じテクニックを持った日本人選手と欧米の選手や、小学生と高校生の試合をイメージすると分かりやすいと思います。どんなに競技スキルを高めても打ち合うことができないとその力は発揮出来ません。

 

まとめ

要するに練習もトレーニングも(試合も)大事ということです。まとめると当たり前のことを言っているだけですが、この位置関係を分かっていることが全ての質を高め、周りとの差を作っていくと思います。

 

レーニングは選手の潜在能力をフルに出してプレー出来るようにする為に重要な要素であると僕は考えでSCコーチをしています。この考えを選手と協力しながら体現できるようにこれからも頑張っていきます。

 

こちらの河森さんはS&Cトレーナーでとても分かりやすくトレーニングの必要性を説明されているので、見てみてください。僕も参考にさせてもらっています。

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