間違えるとパフォーマンスが落ちる!?ストレッチ1:種類編
この記事ではストレッチの基礎的な知識について共有して行きたいと思います。
ストレッチシリーズ第一弾です。
ストレッチは多くの方が行っていると思いますが、なんとなくやっている人も少なくないと思います。
少しでも良い効果を出すために、ストレッチの知識を正しく学びましょう!
ストレッチシリーズの第一弾は、
ダイナミック(動的)ストレッチとスタティック(静的)ストレッチについて説明します。
photo credit: FotoDB.de Stretching via photopin (license)
最初にビッグニュース
ストレッチは運動前にすることでケガの予防(受傷率の低下)になると思っていませんか
運動後に行うことで翌日以降の筋痛の緩和につながると思っていませんか
なんとこれらに関しては効果が科学的に明らかになっていません。
効果がないとまでは言いませんがまだよく分かっていないのです。
これからストレッチについて少し説明しますので、現時点での正しい知識をつけて理解した上でストレッチを行なっていきましょう。
ストレッチの種類
まずストレッチには大きく分けて2つに分けられます。
それは、ダイナミックストレッチとスタティックストレッチです。
同じストレッチでも2つストレッチの効果、目的は同じではありません。
簡単に説明するとダイナミックストレッチは動きながら行うのでウォームアップ向き
スタティックストレッチは止まってゆっくりとした動作で行うのでクールダウン向きです。
それでは、一つ一つ解説していきます。
ダイナミックストレッチ
動きの特徴
ダイナミックストレッチとは比較的短い時間のストレッチを繰り返して動きながら行うものです。代表的なものはサッカーのブラジル体操などがあります。
テニス界でも行われています。下の映像はシャラポワがウォームアップで行っているものです。
メリット
まずはストレッチなので可動域を上げる効果がありますがイメージとしては、既に持っている自分の可動域を引き出す感じです。すればするほど可動域が広がっていくものではないので注意が必要です。
ダイナミックストレッチのいい部分は、動きながらのストレッチなので心拍数が上がって身体が温まってきます。これから運動する人にとってこれは大きなメリットです。
また、心拍数が上がると交感神経が優位になるので精神的にもやる気スイッチが入りやすいと思います。もちろん興奮しすぎもよくありませんが。
デメリット
デメリットとしては、交感神経が優位になるので身体をスイッチオフに持っていきたいクールダウンには向いていません。
それとさっきも書きましたが、今以上に可動域が広げる目的で行うものではないので
開脚がでペタッと地面に着きたい(今まで着いたことない)みたいな場合はダイナミックストレッチの目的とは違って来ます。
スタティックストレッチ
動きの特徴
スタティックストレッチは、名前の通り同じ形でゆっくりと一定時間ストレッチしていくものです。
この写真の人のストレッチの方法もおそらくスタティックストレッチですね。
同じような形でも反動をつけるものはダイナミックストレッチに分類されるのでそこは注意ポイントです。
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メリット
メリットとしては、スタティックストレッチは関節可動域を広げる効果があります。
またゆっくりとした動作を行うことで、副交感神経が優位になり精神的にも運動モードからリラックスモードに切り替えることが出来ます。
また長期的なストレッチング(ウォームアップではないもの)は垂直跳びやランニング速度などのパフォーマンスを向上させることも分かっています。
デメリット
デメリットとしては、運動直前にスタティックストレッチを行なった場合は運動パフォーマンスが低下します。
また一度ストレッチを行なった場合そのパフォーマンス低下の効果が持続するのは1時間程度のようです。
まとめ
ダイナミックストレッチ、スタティックストレッチについて説明しました。
やればいいというものでもなく場合によっては悪影響を及ぼすことを理解した上で
慎重にストレッチを行なっていくことが必要です。
みなさん勉強、仕事で忙しいと思うので効率良くやっていく必要があると思います。
第二弾は具体的な時間について
何秒やればいいの?週どれくらいすればいいの?という所を説明したいと思います。
以上です。ありがとうございました。
参考文献
NSCA japan S&C資料集 ストレッチング