オープンスキル系スポーツ上達の鍵はtop down理論!?

今回はスポーツ上達の考え方について思っている事があるので、

それを書きます。

 

目次

 

 

top down アプローチ,bottom upアプローチって知ってますか。

大体分かる方はこの説明は読み飛ばしてください。

 

{知らない人に}TOP DOWN, BOTTOM UPアプローチのイメージ

色々な分野で使われる考え方だと思いますが

経営で言うと、

社長の指示を順々に下の役職の人に伝え、

指示に沿って仕事していくのがTOP DOWNアプローチ

 

逆に、各部署などが独自に意思決定し、

決定事項が社長に伝わるようにするのがBOTTOM UPアプローチ

 

っていう感じです。わかりにくいですか。

 

図で説明すると、こんな会社があったとして

これで上に伝えていくか

下に伝えていくかということです。f:id:tatennisku:20180201143813p:plain

{前置き}日本はオープンスキル系のスポーツが弱い?

テニスやサッカーなどのオープンスキル系スポーツは

基礎的な技術に加えて、その場の状況に合わせた臨機応変な対応が求められます。

 

本の学校教育を考えてみると

比較的重要視されるのは、臨機応変な対応力というより

先生の言うことをしっかり聞く能力や、言われたとおりやる能力だと思います。

変に応用を効かせてしまうと、そこまで求めてない!と言われたり、何やってんの?

みたいな感じになるイメージじゃないですか?

絶対では無いですが。

 

僕は同じようなことが、スポーツ現場でも同じようなことがあると感じています。

ジュニアの例で言えば、

コーチや指導者の言うことを、あまり深く考えずに言われた通りにやるだけで

上手にはなっているんだけど、言われたこと以外は出来ないから試合では勝てない子がいたりします。

 

コーチ、指導者の例で言えば、

コーチ自身はある打ち方、やり方で教えていたとして、

ちょっと考えたジュニアがコーチに対して、

「コーチの言ってる打ち方よりこうした方が打ちやすいんだけど」

と言った時にコーチが

「そんな打ち方は教えてないからダメ」と言ってしまう場合などでしょうか。

 

こういった部分が少なからず

考えられない子供や考えられない指導者を育ててしまい

競技に必要な、臨機応変さ、柔軟な対応力を失わせている気がするのです。

 

 

アーチェリーや陸上の短距離などのクローズドスキル系スポーツだと

それでも良いのかもしれません。

オープンスキル系競技ほど様々な要素が絡み合うこともなく、ルールもシンプルで

やることは既に決まっている。そしてそこにいかにフォーカスできるかが勝負になる

場合は、臨機応変さは重要ではなくなってくるように思います。

 

ちょっと話がそれていきそうなので戻します。

そうゆう理由で日本は臨機応変さが培われないため、

オープンスキル系スポーツで力が発揮されないんじゃないかと思った訳です。

 

話を戻すというか、この話はそもそも関係ないな

でももったいないんで消しません。

 

{メイン}日本のオープンスキル系スポーツ指導の問題点

それで書きたいことは指導のモデルのことなんですけど

 

わかりやすいと思って図を作りました。

f:id:tatennisku:20180201151708p:plain

テニスの指導をBOTTOM UP, TOP DOWNに当てはめると

こうだと思います。

 

そして日本は下から順番に1つずつクリアしていくのが好きだと思うんです。

なので日本人の多くの頭の中がBOTTOM UPな考え方になっていると思うのです。

 

もちろんいい部分のあると思うんですけど

僕が言いたい問題点は

臨機応変さが一番培われるであろう実践練習が一番最後になっている!

ってことなんです。

 

世界のプロの試合などを見てて思うイメージなんですけど

なんかフォーム(打ち方)ぐちゃぐちゃやのに

なんでそんなに勝てているんやろ?

って思う選手とか

いっぱいいるんですよね

 

逆に日本の選手の方が

フォームやフットワークはスムーズで

まとまっていて、きれいなのに

 

でも結果を出しているのは

適当に打ってそうな外国の選手だったりします。

 

この勝てる選手選手と勝てない選手の差が

日本人にはない、臨機応変さや対応力の部分だと思っているんです。

 

どんな指導が良いのか

ここでタイトルのTOP DOWN方式が良いんじゃないかという話になります。

 

オープンスキル系スポーツで重要で

かつ

日本人に欠けていること(全体的に?、他の国と比べて?)

 

それが臨機応変さです!

いや、だとしましょう。とりあえず

 

そしてその弱点を補いやすい指導モデルが

TOP DOWNの考え方なんじゃないでしょうか!

 

  1. まず、なにはともあれ試合して
  2. 目立って足りないと思った能力を抽出して練習する
  3. でまた試合して
  4. まだ足りなければもう一度やって
  5. 違う弱点が見つかれば、抽出して練習する

 

練習において最終地点あるのは試合です。

このように常に試合を中心に考えていくことが上達への

最短距離になるのではないかと考えています。

図ではこんな感じです。

もはやTOP DOWNでもないんですけど、そこは臨機応変さです!

f:id:tatennisku:20180201155226p:plain

 スペインへトレーナー研修にいった時に

FCバ◯サのフットサルチームを見学したんですが

そこではウォームアップでいきなりミニゲームしていました。

コーチに意図を聞くと、大事なのは常に実践を意識することで

ウォームアップにもなんでもゲーム性を出すことを重視していると言っていました。

 

スペインへ行った時の話は別の記事で詳しく書きたいと思います。

 

 

テニスというスポーツの競技力を構成する要素は非常に多いです。

ストローク、フットワーク、ボレー、スマッシュ、戦略、持久力、メンタル

 

一つずつやっていたらキリがありません。

実際、テニスは総合力のスポーツであり

すべての能力が揃っているに越したことはありませんが

そんな完璧な状況は中々ありません。

 

なにか足りないものがあっても

他でカバーする力があれば問題ありません。

 

そのカバーする能力が

Weak pointを隠し、Strong pointを上手く使える

臨機応変さだと思います。

 

まとめ

僕の言いたいことは伝わりましたでしょうか

常に実践を意識して練習していくことが重要なのです!

つまり

オープンスキル系スポーツ上達の鍵はtop down理論!