テニスレッスンテクニカル解説:フォアハンド編

こんにちは

 

この記事では僕が考えるテニスのフォアハンドの重要ポイントについて解説したいと思います。

最近はテニスについて少し検索すれば、ブログや動画で情報が溢れていますが

どれからやればいいのかが難しいと思ったので、体についての知識があるトレーナーとして

フォアハンドの本質について解説します。

 

 

シンプルなスイング

ポイント1つ目はシンプルなスイングです。

テニスは強いボールでも弱いボールでも正確にボールをコントロールしてコートに入れないと勝てません。なので物理的にシンプルな軌道でスイングすることが重要と考えます。

説明を読むのがめんどくさい人は

テイクバックの際に打点の高さにラケットをセットを意識してください

 

 では解説します。

図1(下手な絵ですみません)を見てください。

青のラインが手首の軌道、赤のラインがラケットヘッドの軌道です。

ラケットヘッドを立てた状態でスイングを開始して、手首の高さを一定に保ってスイングするとラケットは少ししなりながら動くのが分かりますか。

フォワードスイングで手首を水平に動かすことを意識してください

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↑ 図1 右側に向かってフォアを打つ図

 

図2のように打点の真後ろにラケットをセットしてその後はまっすぐ動くように振りましょう。まっすぐ振るだけです。

そうすればきれいにボールが飛ぶ可能性が高いです。

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↑図2 右側に向かって打つ図

 

効率よくラケットを加速させる

ポイント2つ目はラケットの加速です。

どんなに思い切りラケットを振ったとしても、ラケットが加速した瞬間とボールとのインパクトの瞬間が重ならないとパワーロスが出ます。

その問題を解消するためにわかりやすい意識の仕方を紹介します。

 

それは

自分がどれくらい力を込めるかよりもラケットがどれくらい加速しているか

に意識を置くことです

 

図3と図4は上から見たフォアハンドのスイングを真上から見たものです。

肩から先を肘まで手首までラケットの3つのマルで表しました。

図3と図4の違いが分かりますか?

 

 

図3(良いお手本)はムチのような動作でラケット遅れて動き出したところから、最終的にはラケットが先行しているのを表しています。ムチ動作です。

 

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↑図3 ラケットが加速したスイング例

 

図4(悪いお手本)はラケットがずっと遅れて動いているのを表したつもりです。

これではラケットが加速しにくいことはわかると思います。

強く振ろうとすればするほどこのような動きになりやすいので注意が必要です。

 

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 ↑図4 ラケットが加速しにくいスイング

 

 

 

足の位置

上の2つは上半身についての話でしたが3つ目は足の位置です。

ボールと体の位置関係を整えるために足の位置を意識します。

 

 

特に意識するのは後ろ足の位置です。

 

自分のどこにボールが来れば打てるのかを常にストライクゾーンのようにイメージし、

そこにボールが来るように自分でボールに入ります。

 

後ろ足(右利きなら右足)を大体の位置に合わせ、次に踏み込み足の踏み込み具合で調節していい位置にポジションニングできればフットワークは良いと思います。

 

実際フットワークは分類すると何種類もあって説明しきれません。

プロのスタンスを見たりしていろいろパターンを覚えていきましょう。

 

ボールの近くで微調節を行うためには動き出しが重要なのですばやく動くためにこちらの記事も来ていただくと良いと思います。

テニスのフットワーク向上の盲点はパワーポジション 頑張っているのにボールに届かない人へ - Improving Tennis Project

 

リズム

最後に紹介しますがこれが一番忘れがちですが、一番重要かもしれません。

 

なぜならリズムがずれていれば上で紹介した全てが完璧でもボールを コントロールすることは難しいからです。

 

ここで私が言いたいリズムとは、

相手のインパクト、ネットを通過するタイミング、ボールがバウンドするタイミング、そして自分がヒットするタイミング

 

ラリーの中に区切りがあるのが分かると思います。

 

そのラリー中の区切りと

 

スプリットステップのタイミング、ラケットをセットするタイミング、ボールをポジションに移動するタイミング、ラケットを振り出すタイミング、打つタイミング

 

という自分の動きをシンクロさせる必要があります。

 

それをラリーのリズムに乗りながらボールを打つ準備をするというふうに意識ほしいです。

 

そしてラリーが安定しない、ボールの精度が定まらない人は大体このリズムの合わせからがずれています。

 

例えば、ボールがバウンドしたときにラケットの準備を完了させないと行けないのに、ボールのバウンドのタイミングでラケットの準備を始めたりする

というようなことです。

 

youtubeなどでリズムに注目してプロの動画を見てみてください。

おすすめはシャラポワの準備のタイミングはとても速くお手本になると思います。

 

youtu.be

まとめ

フォアハンドの重要ポイント

  • シンプルなスイング
  • 効率よくラケットを加速させる
  • 足の位置
  • リズム

この一つずつを順番にクリアして全てが揃ったとき、安定したフォアが実戦で使えるようになると思います。

 

なにか質問があれば出来る範囲でお答えしたいと思いますので

コメントも宜しくおねがいします。