スポーツトレーナーの中にも種類がある(フィジオ、フィジコ、AT)
今回はスポーツトレーナーの種類についてまとめたいと思います。
スポーツトレーナーといっても種類があります。
主に3種類のトレーナーに分けることが出来ます。
ケガや痛みを治療したり、疲れをとったりするフィジオ
トレーニングメインのフィジコ、
そして試合中の急なケガなどに対応するAT(アスレティックトレーナー)
の3つです。
一つの事に特化したトレーナーもいれば、2つ兼任できたり、
3つ共出来るトレーナーもいます。
テニスの錦織圭選手はフィジオとフィジコ、
2人のトレーナーとツアーを回っています。
僕はS&Cトレーナーなのでパフォーマンスアップやケガ予防のトレーニングが
特に専門の分野です。
順番にそれぞれの担当や特徴について僕の考えも交えながら
書いていきたいと思います。
目次
- フィジオ(治療家、フィジオセラピスト、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師)
- フィジコ(Strength & Conditioning トレーナー、フィジカルコーチ)
- AT (アスレティックトレーナー)
- スポーツトレーナーまとめ
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フィジオ(治療家、フィジオセラピスト、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師)
まずはフィジオから説明します。
日本の現状では、スポーツ現場にいる人というよりはどちらかというと
整骨院、接骨院、整体院として仕事をしている人が多いイメージです。
それを軸として、スポーツチームに出張している人もいると思います。
資格についての説明を引用します。
理学療法士とは
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
理学療法の対象者は主に運動機能が低下した人々ですが、そうなった原因は問いません。病気、けがはもとより、高齢や手術により体力が低下した方々などが含まれます。
最近では運動機能低下が予想される高齢者の予防対策、メタボリックシンドロームの予防、スポーツ分野でのパフォーマンス向上など障害を持つ人に限らず、健康な人々に広がりつつあります。また、運動・動作の専門性を生かし、福祉用具の適用相談、住宅改修相談も行います。
理学療法は医療行為に位置付けられており、医師の指示に基づいて行われます。
簡単に言うと、特徴は
っていう感じですかね
理学療法士として開業することは出来ない様です。
トレーナーとして活動している人や、開業している人は
医師の指示に基いて動いてないし、保険適用でもないが
理学療法士の資格所持者で身体のことはよく知っているので、
トレーニングとか、マッサージとか出来ますよっていう感じでしょうか
柔道整復師とは
接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる治療を行っています。
日本柔道整復師会|柔道整復師とはより引用
柔道整復師の特徴は
- 国家資格
- もちろん身体の専門家
- 急性的なケガ(捻挫など),慢性的なケガも対応してる
- しかし保険適応な急性のケガのみ
- 柔道整復師として開業権あり
っていう感じですかね
保険適用にすれば、安く受けられるので
いつ痛くなったかを聞いて無理やりにでも急性のケガとすれば
理学療法士よりも安い値段を提示できますね。
まあ嘘はダメですけど。
鍼灸師とは
はり師・きゅう師は国家資格を有する東洋医学の専門家。
鍼やお灸を用いて全身に存在する経穴(けいけつ)と呼ばれるツボを刺激することで
カラダの内側からその人の自然治癒力を高めていきます。
鍼灸師の特徴は
他の資格には無い点として、東洋医学を学べることがありますね。
鍼灸師ならではの視点を持てるかもしれません。
実際には、東洋医学の経絡系と筋膜のアナトミー・トレインも共通する部分も多くあるようです。
それとあん摩マッサージ師の資格も合わせて取ると鍼灸マッサージ院として開業することも出来ます。
フィジオまとめ
以上が、日本でフィジオとして働いている人の資格の特徴です。
国家資格だとやっぱり基礎をしっかり学んでいる証拠になるしいいですね。
スポーツ分野で活動するために国家資格を取得する人も多いため、専門学校のカリキュラムを見てもトレーニング方法やパフォーマンスアップについて学んでいるようですが資格としてそういった知識を保証している訳ではないみたいですね。
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フィジコ(Strength & Conditioning トレーナー、フィジカルコーチ)
次はフィジコについてです。僕はS&Cなのでこのカテゴリーですね。
とりあえず僕の持っている資格を例に説明します。
NSCA-CSCSとは
「Certified Strength & Conditioning Specialist:CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)」は、傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
CSCS より引用
NSCA-CSCSはの特徴は
健康運動指導士とは
個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者
健康運動指導士とは、保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の調整等を行う役割を担う者をいいます。
健康運動指導士の特徴は
- 民間資格だが、厚生大臣が認可した事業として養成
- 身体の専門家
- 高血圧や高血糖などの生活習慣病予防や、高齢者の運動機能低下の早期発見、予防についても学ぶ。
- 栄養指導も含めた運動指導がメインなので、医師などと連携をとって運動が許可されいる人に対してサポートする
- ハイリスクな人に対しても適切な運動指導が出来るような知識も持つ
フィジコまとめ
NSCA-CSCSと健康運動指導士について特徴を挙げてみました。
海外では分かりませんが、日本の国家資格はこのカテゴリーにはありません。
他にも様々な協会がパーソナルトレーナー系の資格を認定しています。
ケガを治したりするマッサージと言うよりは、
トレーニングや運動の可能性を最大限引き出して、ケガ予防やパフォーマンスアップにつなげる感じですかね。
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AT (アスレティックトレーナー)
日体協-ATとは
機能解剖や運動学に関する専門的な知識を有し、スポーツ活動現場において、スポーツドクター及びコーチとの緊密な連携・協力のもとに、競技者の健康管理、スポーツ障害・外傷の予防、救急処置、アスレティックリハビリテーション及び体力トレーニング、コンディショニングなどにあたる方のための資格です。
資格をとりたい方 - 日体協より引用
日体協-ATの特徴は
- 民間資格(他の協会と比べると日体協はめちゃくちゃ有名)
- 身体の専門家
- スポーツ現場で活動し、救急処置も出来る。
- ケガからの回復トレーニング(アスレティックトレーニング)からパフォーマンスアップトレーニングまで広く対応
NATA-ATC
アスレティックトレーナー(AT)は、教育訓練、州法、規則および規制に従って医師の指示または協力を得ながら治療またはサービスを提供する医療従事者です。医療チームの一員として、ATによるサービスには、外傷障害や疾患の予防、健康促進と教育、緊急対応、検査と臨床診断、治療介入、傷害および疾患のリハビリテーションが含まれます。 *アスレティックトレーニングは、米国医師会(AMA)によって医療業として認められています。
NATA/ATCとは -About NATA/ATC- - JATO ジャパン・アスレティック トレーナーズ機構より引用
NATA-ATCの特徴は
- アメリカでは準医療資格として地位が確立されている
- 身体の専門家
- 役割としては日体協-ATと同じく、ケガからの回復トレーニング(アスレティックトレーニング)からパフォーマンスアップトレーニングまで広く対応
ATまとめ
一番の特徴は、救急処置の知識があるところだと思います。
スポーツトレーナーまとめ
すごく長くなってしましましたが、分かりましたか?
とりあえずスポーツトレーナーにも種類があり、それに伴って資格も異なります。
またはっきり区別されているわけではなく、身体の専門家というくくりの中で
知識が重なっている部分も多くあります。
どれが良い悪いではなく、特徴を把握することでいろんな面で良いことがあると思います。